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ここは熊本県阿蘇地方、阿蘇山より30キロほど北にある涌蓋(わいた)山の中腹の集落です。
涌蓋山は標高1500mのなめらかでキレイな形をした山、阿蘇山の外輪山からつながる流れの端、 またくじゅう連山の並びではあるが少し離れた端に位置する独立峰とのこと。
そして熊本県の北東の端、県境の町の端で、車で少し走るとすぐに大分県に入ります。
すべて端っこのこの地域は、もちろん電車は通っておらず、高速道路にも遠く、 スーパーがある町の中心に出るにも車で20分はかかるという、超田舎なのです。

このとんでもなく物理的に不便なところではありますが、豊かな自然の恩恵がものすごくあるんです。
春先はまだまだ寒くても風が新鮮で、新芽が出て新緑の時期ともなれば、息吹の生命エネルギーが地域全体を包みます。
夏は標高があるため涼しく、山の風が吹けば朝晩は暑さが落ち着き、猛暑でない限り扇風機だけでも過ごせます。
秋は紅葉をまじえた彩りに癒され、金色のススキが風にゆられ、深い秋の極上の茶色は温かみをくれます。
冬は-10度前後になることもあり、風も強く雪もときどき積もりますが、雪が路面にずっと残ることなく、次に晴れれば解けてしまいます。
実はここは蒸気がもくもくとしている温泉地帯、冬は寒くても暖かいのです。

さて、この田舎の温泉地にも、温泉旅館の看板猫や野良猫たちが、今日もまったり、でもそれなりにあれこれ生きています。
そんな「温泉招き猫」たちがタイトルとなっています。

野良猫は日本中のどこにでも、都会の街にも山里にも、高速道路のPAにも遊園地にも、人がいるところには必ずいます。

そしてここは温泉地、温泉旅館もあり、集落の人口よりも温泉につかりにくる人の方が多いほどです。
温泉蒸気が地面やそこらじゅうで噴き出しており、旅館ではその蒸気を利用した蒸し器を設置し、 お客さんは持参の食材を自由に蒸して食事をとることができるようになっています。
となると、猫はその場に居合わせたときに、やさしいお客さんからおこぼれをちょうだいすることがあります。
また寒い冬も、蒸気の吹き出すあたりのコンクリートは床暖房のようになっていて、 なわばりにいい場所があれば、野良猫たちは極寒の日もなんとか過ごせます。
温泉旅館の蒸気による乾燥室に、こっそりと忍び込む猫もいるようですから。

猫といえば「招き猫」、トトロの「ネコバス」、日光東照宮の「眠り猫」をはじめとして、 猫は昔からキャラクターとしてかわいがられています。 特に今は絶好調、猫の経済効果はついに2兆円を超え「ネコノミクス」という言葉もあるほどです。
猫自身は毎日フツーに生きているだけなんですが、こんなにも癒してくれます。

 実はこのたび、流れで猫と一緒に住むことになりました。
猫と本格的に同居するのは初めて、いろいろわからないことだらけです。
それでも一緒に暮らしながら、猫たちからも助けてもらい、少しずつ理解が深まってきました。
そこで、うちの猫たちとのあれこれ、猫という生命体のあれこれを、 今後ご紹介していこうと思います。